2011年4月20日水曜日

商用電源周波数

今日は少しまじめなお話です。この大震災で注目された電源の周波数、静岡の大井川を挟んで東が50Hz、西が60Hzとなっています。現在身近では50/60Hzが併用の表記をされますが蛍光灯のベースとなる方には安定器が組み込まれていて50Hzと60Hzで使用が分かれてます。(埼玉に住んでいますと普通に50Hzです)今ではほとんど見かけないオープンリールデッキという機材がありますが、この仕事を始めた時(26年前!!)に静岡の掛川市でアンパンマンショーをしにいったとき、始めてこの周波数という存在を知りました。機材が足りなくて別の会社に取りにいったときにそこの会社の人が「アレの変換はしたのか?」と・・・。アレってなんぞやですかとたずねますと、オープンリールデッキについている「プーリー」というテープを挟んで送るゴムのローラーのことだったのです。西と東ではこのローラーの口径の大きさが少し違うのだそうです。ちなみに50Hzの機材を60Hzで使用すると早く再生されます。こちらで1分のものを再生すると西側では10秒近く短くなります。このことから周波数によりモーターの回転数が変わってしまうという現象がおこります。また最近の記事の中で「パソコンやデジカメの充電なんか関西へ持っていっても平気なのだから、60Hzの関西電力からの電気をそのままもらえればいいんじゃないの?」などと書き込みがありますが、全家庭の蛍光灯の取り替えなんて簡単にはいかないのです。
最後にその昔の全国ツアーではこのプーリーを両方持っていって新潟から金沢に移動したあとやグルーとまわってきて名古屋から静岡に戻って来たときはこのプーリーを交換して現場をこなしてました。翌日の移動の場合、これを忘れてしまい歌手の方から「早いんじゃないの?」とうっかりすることもたまに(多分)ありました。※レコードプレーヤーのベルトドライブもこのたぐいですね。

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